春のアブラナ科との付き合い方

こんにちは。yorisou farm enの平井です。
このブログでは、自然農夫が畑作業をしていて感じたことや、自然農の考え方などについて発信しています。

4月19日、二十四節気では「穀雨(こくう)」を迎えました。
春の節気の最後にあたる穀雨。地上の穀物に春の雨により、水分と養分がため込まれる時期と言われています。
(結構な頻度で水やりしていますが・・・汗)
そして次の節気は「立夏(りっか)」…!夏はもうそこまで来ているようです汗汗汗汗汗

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さて、今回は春の葉物野菜について思いを巡らせてみます。
皆様は春の葉物野菜、どんな種類のものを育てていらっしゃいますか?
yorisou farm enでは、今期は以下の種類を育てています。
・ビタミン菜
・小松菜
・チンゲンサイ
・からし菜
・ラディッシュ
・ベビーリーフ
・コカブ
・ケール
・山東菜
・水菜
・べか山東菜
・春菊
・レタス

これらを育てているのは「海の畑」。
yorisou farm enが管理する畑では最も広い畑ですが、土質は砂っ気が強い真砂土主体な感じ。
他の畑に比べると、少し地力も低い畑です。

それぞれ2月後半ごろから種まきを始め、育苗ハウスで苗を立てます。
(今回は直播はラディッシュ、ベビーリーフのみでその他はすべて育苗で挑戦!)
育苗培土の配合がバチっとはまり、できた苗は双葉もしっかりした、立派なものになりました。

そして春のお彼岸を越えた、3月末ごろから畑に定植開始。
まだまだ朝晩は気温が低く、4月頭まで遅霜の恐れがあったので、不織布をかけてお野菜の管理が始まりました。
天気予報アプリにて、天気だけでなく、最高気温・最低気温とにらめっこしながら不織布の開閉、定植のタイミングを見計らう毎日…!
なかなか活着までに時間を要するものもありましたが、なんとか少しずつ育ってきてくれています。

しかし!中にはうまくいかなかったものも…
今回初めて栽培してみた「べか山東菜」。ふれこみでは「とう立ちがおそい!」とあったのですが、、、
はい、しっかりきれいなお花咲きました泣

春の葉物野菜の栽培において、この「トウ立ち」に悩まされたことはないでしょうか?
(命の理という観点では、至極当然の事象ではあるのですが…)

ただこのトウ立ち、野菜の品目によって、そのトリガーは異なることはご存じでしたか?
例えば、水菜は種まき後に低温にさらされることで春化(バーナリゼーション)する「種子春化型」。
一方で、キャベツは一定の大きさになってから低温にさらされることで春化を起こす「緑体春化型」。
他にも、春菊のように日照時間&温度の変化で春化を起こすものも。
…秋作のアブラナ科はこの辺りをしっかり考えて栽培します!!

そして今回の本題!
温度、日照以外のトウ立ちの原因・・・それはズバリ「養分供給状況」です!
これはどの作物にも当てはまると思われるのですが、土中の養分が過多気味だと生長スピードが早まり、トウ立ちを起こしやすいとのこと。
一方で、植物体内の窒素分が少なく、所謂「肥切れ状態」になってもトウ立ちを起こしやすくなっちゃいます。
今回のべか山東菜のトウ立ちはこの「肥切れ」の影響が大きいように感じます。

そこで、その他の葉物野菜には、「補い」として足し草(草マルチの追加)、自家製ボカシを少量与えました。
タイミング的に少し遅かった感が否めませんが…

今回の教訓としては、、、
・育てる作物の春化特製を知る
・地力が心もとない畝の場合は草マルチ+ボカシの補い必須
といったところ。

でも、そもそも春はトウ立ちすることは植物にとって当たり前なので、小さい株でたくさん育てるというのも念頭に置きながら、
土の栄養バランス、株間などのバランスを見ていく必要がありそうですね。、
なんて考えながら夏野菜の鉢上げに勤しむ農夫でした。


↑小さいながらも元気に育つ山東菜


↑数少ない直播ベビーリーフ


↑冬のうちに仕込む米ぬか&刈草の自家製ボカシ

今月も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
また来月20日、更新しますね。

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